08年第2期 経営者講義 第1回
ローランド・ベルガー 会長 遠藤 功 氏
2008年6月11日(水) 19:00-21:00
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新たな価値を生み出す競争力としての“現場力”
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08年第2期の経営者講義に、欧州系コンサルティングファームの
「ローランド・ベルガー」会長の遠藤 功 氏にお越しいただき、
企業の競争力を支える「現場力」について語っていただきました。
遠藤氏は書籍の『現場力を鍛える』『見える化』などの
ベストセラーを出されています。
その講義の一部をお届けします!
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●現場の改良と改善がイノベーションを支える
改善と改良、これは日本の宝である「現場力」を支える宝です。
皆さんの職場は改善と改良をやっていますか?
やたらと「イノベーション」と言う言葉を使っていませんか?
まずは足元の改善・改良をやることが大事だと思っています。
業務の改善、仕組みの改善、商品の改良とやることは
山ほどあるはずです。そんなことをやらずに、
イノベーションといっても、そんなものが生まれてくるはずが無い。
イノベーションとはきれいな言葉ですが、
でもどういう言葉なんでしょうか?ということですね。
実際に他の会社からイノベーションと呼ばれるようなことを
やった会社に聞いてみると、
「あんなのはイノベーションではない。現場が地道に改良を続けて
コツコツとやってきただけだ」と言います。
そのプロセスを知らずに結果だけを見て、
イノベーションと言っているのです。
改善・改良の積み重ねこそがイノベーションなのです。
●現場の「しつけ」と「くせ」
私はこのようなことを、組織の「しつけ」と「くせ」と呼んでいます。
強い現場に行くとしつけが徹底されております。
そして組織に良いくせがつくような工夫がなされています。
しつけとは何かと言うと、これはオペレーションの土台です。
たとえば、整理整頓、ホウ・レン・ソウ、安全、挨拶。
これができないのに、現場力もへったくれも無いんですね。
ここがルーズになっている会社はたくさんあります。
隣に座っている人に平気でメールで連絡していませんか?
これはしつけがなっていないですね。
オペレーションをやっている会社は、このしつけが必要なんです。
このたががゆるんだ段階で、サービスや品質にしても、
オペレーションの品質が劣化します。
しつげは重要ですが、では、しつけがしっかりしたからといって、
オペレーションでの競争優位性が生まれるかと言うと、
そうではありません。
その土台の上に、組織のくせをつけなくてはいけない。
良いくせがつけば、それが優位性につながるのです。
トヨタにとって改善というのは、くせです。
言われなくても勝手にやっています。
改善するのがくせで習慣になっています。
小林製薬はアイデアを出すことがくせなんです。
食堂に行ってもみんなでアイデアの話をしています。
だから、アイデアを出す「運動」をしているうちは、だめです。
改善運動をしているうちはだめです。所詮は運動です。
運動が終わったらやらないということですから。
くせと運動はぜんぜん違います。
早い、ということがくせの会社もあります。
正確がくせと言う会社もあります。
チームプレイの場合もあります。
強い会社に行くと、自分たちがどのようなくせを持っているか、
ちゃんと知っています。
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