
女性の意思が紡ぎだす豊かな未来に向けて
経営難に陥った老舗の「洋菓子のヒロタ」の経営再建を見事に
成功させた、21LADY株式会社 代表取締役社長の広野道子氏を
お招きし、経営者講義を行ないました。
数々のチェーンストアの再生を成功させてきた広野社長の
事業再生の極意や、起業に至る経緯などについて語っていただきました。
その講義録をお届けします。
●独立のきっかけを作ったドットコムビジネス
2000年3月に会社を作ったときは「21LADY.com」という
IT会社だったんです。
当時、東証マザーズとかナスダック・ジャパンが
ちょうど出来て、新興市場が活気を呈していたという時代でした。
当社もライフスタイル産業をネットとリアルで
紹介するドットコム事業を始めようということで
スタートしました。
なぜドットコムだったかというと、私が独立しようとしていた
半年ぐらい前に
「アメリカの会社で、日本でブランチをやってほしい人がいるんだけど、
興味がありますか?」という話がきたんです。
私も当時手がけていたタリーズコーヒーの立ち上げもほぼ終わったし、
独立をしようと思っていた頃だったので
面白そうだということで話を聞いてみます
ということになりました。
サンフランシスコに住む日本人女性がご夫婦で
会社をやるということで出会ったんです。
それがドットコム企業でした。
私がその東京支店を作るということで意気投合して
麹町で場所を探していたんです。
日本でブランチを作り、ECサイトが立ち上がって、
アメリカの女性サイトのような事業をやって、
アメリカで上場しますという提案書を書きました。
日本で、その事業に投資をしようとすると2億円ぐらい。
私自身、そのお金を集めていたんです。
でもアメリカへ行ったりきたりしているうちに
「この人たちは、ちょっとおかしい」
と思うことがあったんです。
その方たちとは組むのはやめようと思ったのが
1月ぐらいだったんですけど、そうは言っても、
もう会社も辞めちゃったし、ここで独立を
やめるわけにはいかないということになったんです。
初めからライフスタイル産業のチェーンストアをやろう
と思っていたわけではなくて、最初はドットコムビジネスの
日本企業をやろうとして結果的に自分でやることに
なったというのが独立のきっかけです。
●「洋菓子のヒロタ」再生のきっかけ
独立後、何をやろうということで考えたときに、
ライフスタイル産業をやることが私の使命だと感じ、
ECサイトのスポンサーを募るということから始めたのですが、
まずは稼がなきゃいけない。
自分で稼げるのはフランチャイズビジネスとか、
チェーンストアのコンサルティングしかないと。
なんでもいいから月次が黒字になるように稼ごうということで
Web事業以外にもフランチャイズコンサルの事業をやりました。
その二つの事業の立ち上げでスタートし、
半年後、月次が黒字になったんです。
そこで資金を集めることができたので、2001年8月に
CHOU FACTORYというシュークリームの事業の営業権を
3000万円で買うことが出来たんです。それが実業の始まりです。
2001年10月に「洋菓子のヒロタ」が民事再生になり、
スポンサー探しをしているというときに、
当社にもお話をいただいたんです。
当社は2億円ぐらいしか売上がなかったので、
とても買えるようなものではなかったんですけども、
とりあえず手を上げて話を聞きにいったんです。
名乗りを上げた16社のうち、3ヵ月後には当社と大手食品会社の
2社が残ったんです。
その理由は直営店を全部引き継ぎますということを表明していたのが、
その2社だったんです。
結果的には当時、実業とコンサル事業とファンド事業の3つを中心に
事業を行っていたこと、CHOU FACTORYというシュークリームの事業を
やっていたことも「洋菓子のヒロタ」を引き継ぐきっかけになりました。