
豊かさと自分らしさを提供する“デザイン・コンツェルン”
デザイン性を重視したインテリア・雑貨のセレクトショップとして
不動の人気をほこる「Francfranc」。
今回の講義では、Francfranc出店のきっかけや、経営の秘訣、
女性をターゲットにしたマーケティングの着眼点などについて
語っていただきました。
■世の中にないものをつくる
「Francfranc」には定番商品というのがないんですね。
「定番をいつまでもやるな」と言っています。
定番をやっているとお客さんに、同じ商品が並んでいると
思われるんですね。だから、どんどん商品を買えようと。
ただ、どんどん商品を変えるときに、前の商品が例えば
白が赤になりましたとか、それではダメです。
全然発展性がない。前進してない。
あるいはサイズを大中小設けましたと。これもダメです。
要は全く違う商品に変えていかないとダメだという話をしています。
商品を進化させていかないとダメだということです。
それがお客さんが楽しさを感じることだという話をしています。
あとは世の中にない物を作れということも言っています。
これだけたくさん物が溢れている時代だけれども、
世の中にないものもある。
例えば、i-podを入れるケースがありますよね。
これはビックカメラでもヨドバシカメラでも、どこにでもあります。
グッチとか、そういったブランドでも出しています。
でも、よく考えてみるとi-podだけを入れるケースがほとんどで、
女性のハンドバッグを見てみると、i-podにイヤホンのコードが絡まって、
いろんなものがくっついて出てきたりしますね。
お財布を取ったらイヤホンも付いてきたという感じで。
そこで我々はi-podとイヤホンを一緒に収納するケースが
ないなと思ったんですね。あんまり売ってないんですよ。
そういうケースを作ったらどうかなと。女性が困っているし。
そこで、その商品を出しました。
あと高い万年筆などを収納するペンケースがないなと思いました。
今、高い万年筆が売れているんですね。
たくさん入るペンケースはあるけど、一本一本、収納できる
ペンケースがない。エルメスにもモンブランにもないんですね。
世の中にこれだけ物が溢れているんだけれども、実は無いものが多いな
と気づくんですね。そういったものを、できるだけ作るようにして、
楽しいということを商品によってもどんどん作れないか、
ということを話しています。
■ゆるぎないブランド作り
我々はたくさんのブランドを持っています。
「Francfranc」もありますし「BALS TOKYO」もあります。
細かいものを入れると7つぐらいあります。
従来の小売業というのは取り扱い商品を増やし、
売り場面積も店舗数も拡大して大きくなってきました。
ところがたくさんの商品を扱って、売り場を広げれば広げるほど
店数を増やせば増やすほど、何屋か分からなくなるんですね。
総合スーパーとうのは、何でも総合であればいいのかと。
食料品なら大型スーパーで買うと思うんです。
でも衣料品を大型スーパーで買うという人は少ないと思うんです。
それでもマーケットシェアを増やしていかなけばならない。
でもそのときに、店を大型化する、あるいは取り扱い商品を増やす、
ということを良しとせずにいこうと決めました。
そこでブランドをたくさん作ることで、
マーケットを取っていくことにしました。
ブランドの発するメッセージがはっきりと伝わる。
ブランドがしっかり確立していくだけのマーケットが取れればいい。
だから「Francfranc」は100店舗までかなと思っていました。
それ以上増やすとブランドが陳腐化すると考えています。