
「起業に最も必要なこと」---------------------------------------------------
事業計画がいいとか、発想が素晴らしいとかは大変重要であるが、
それは必要条件である。十分条件はいわゆるタイミング、人の協力、
人を説得する力、スタッフを動かしていく力、資本を集める力など
戦略とかのハードな部分でなく、ソフトな能力だ。事業が
失敗するときはこのソフトな能力の不足が原因であることが多い。
アイデアだけではだめで、最後までやりぬくという気概とか、
人の協力を得て自分に無いものを持ってくる力とかが重要なのだ。
これまで日本で成功してきた人を見てみても、松下幸之助さん、
本田宗一郎さんもそうだった。
それからもっと重要なことは企業の社会性についての認識である。
最近の言葉ではコンプライアンスとかガバナンスとかあるが
そもそも事業をやるということは金持ちになりたいというだけでは
不十分で、社員とかお客さんに経営者としての自分の責任は何か?
自分の会社は何をしようとしているのか?これを正しく伝える
ことが一番重要なことだ。この点をしっかり学んで欲しい。
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「ビジネスを行う上でのヒント」
1つはアクティブシニア層、 もう1つは価格最適化について
話をしたい。
●アクティブシニア層について
そもそも日本人はライフ設計が間違っている。
何のために金をためるのかと聞けば、いざという時のためというが
いざという時なんてこない。日本人は死ぬときに3500万円も
持ったまま死んでいくのだ。
事業をやろうと思ったらこの層をターゲットとするのがよい。
何しろこの層にはいっぱい金がある。高齢者相手のビジネスは
これからいくらでもできるだろう。
中でも最も注目すべき層は団塊の世代。2007年から引退が始まるが、
この層はまだまだ遊びたいと思っている。
私はこの層をアクティブシニアと呼んでいるが、従来の高齢者とは
全然違う立ち振る舞いをするだろう。いい提案があれば金も使ってくれる。
この層の持つ金をマーケットで使わせるというのがある。
具体的には住宅のリバースモゲッジなどがある。
ローンを払い終わった住宅を賃貸にしたり、売ったりして、
セカンドホームを買うなど色々使わせ流動化させる。
こうして死ぬときには「やりたいこと全部やった。」という状況を
作ることが巨大な市場となる。
●価格最適化について
世界的に見ると住宅にしても食料品にしても標準の価格がある。
そういうものをこの国に導入するための規制の撤廃、偏見の撤去
が必要だ。
日本人の中には、どこ産のなにがおいしい、などあらゆる偏見を
もっているが、これを除くことが商売になる。
これを取り除くことができれば本当にうまくて、安くて、健康な
ものを提供できる。
例えば住宅がその例として挙げられる。
住宅の耐用年数は日本の建築基準法は30年だ。ドイツは140年。
アメリカだって80年。
人生80年の時代に30年しかないようなものなら仮設住宅ではないか。
建築基準法に準拠していたって30年で終わりなら、東京は
85%が30年以上の古い家だから、震度5以上の地震がくれば
ほとんどどの家も倒れる可能性があるということになる。
そうなれば、姉歯マンションの人だけ助けてあげるのはどうか、
ということになる。
阪神淡路大震災のときは当時の建設省が反対していた2×4の家だけが
残った。
これからの事業機会とは最も優れているもの、世界で一番いいと
思われているものをこの国にもってくるということだ。
そうすることで値段は安くなり、もっといいものになる。
値段が現状と4倍以上差があるものに手を付ければよい。
例えばタオル。トルコでは最高品質のものが安くつくられており、
それがイタリアにいってMADE IN ITALYとして高く売られている。
このように世界を見ると内外価格差4倍以上というのがざらにある。
食べ物にもあるし、衣服にもあるし、家具にもある。
だからそういうところからヒントを得て事業を作るということは
十分可能なのだ。これだけ世の中には事業機会があふれているのだ。
