
■思考VS感情
私は思考ではなく感情ベースで物事を捉えてきたからスポーツでも勝ち続けることができたし、ビジネスにおいても自分にドライブをかけることができている。思考は自分に制限をかけ、限界を決めてしまうものだ。1+1=2の世界でであり、経験を元に思い込みやプレッシャーにつながってきて成果を発揮できなくなる。一方、感情は1+1が3にも4にもなるものだ。まぐれのよいプレーがよい例だ。私は現役時代に感情をコントロールしてまぐれの頻度を上げるノウハウを身につけた。そのノウハウを用いて現在、プロスポーツ選手のマネジメントを行っている。そのマネジメントはただのマネジメントではなく勝たせるマネジメントだ。そこにブランド価値が生まれてくる。勝たせるマネジメントというブランド価値があるからこそビジネスが成立するのだ。
■時間と労力は結果に比例しない
ビジネスにおいても、スポーツにおいても、時間をかけたからといって成果が生まれるわけではない。これだけやったというのは自己満足でしかなく、勝つため、成功のためには必要な事に集中し、検証、分析をしなければならない。そうする事で予測する事が可能になる。予測をするための分析力がスポーツでもビジネスでも重要なのだ。だが、現在では分析もかなり難しくなっている。過去に比べて情報量は圧倒的に増えているだらだ。しかし、本質の部分は過去からそれほど変わっていないと思う。つまり膨大な情報から本質部分を抽出する検証力、分析力が重要性がより高まっているといえるであろう。
■勝負=ビジネス
勝負とビジネスは近いと最近感じるようになった。技術発揮や能力発揮をすれば勝負に勝てるわけではない。勝負は技術争いではないからだ。勝負に必要な条件は三つある。時間・変化・相互関係(gameIQ)である。まず時間であるが重要なのは間に合うということだ。課題があった場合、それを検証できずに次の勝負に入ってしまうと間に合っていない。行き当たりばったりの対応では勝負に勝つことができない。次に変化への対応である。よく集中することが大事だというが集中することに集中している時点で、だめである。固定観念にとらわれて一点に集中しても、様々外的要因によって影響を受けるのだ。全体を俯瞰して、状況変化に応じてどこに集中すべきかを考え、対応していかなければならない。変化への対応ができない人は勝負も弱い。最後に相互関係(GAME IQ)である。いくら自分がどうしたいと思っても、勝負は相手あってのものであり、そこに対応しなければ勝てない。日本人はGAME IQが弱いのだ。ビジネスにおいても同じことが言え、熱い思いも重要ではあるが、クライアントや競合などに対応しなければうまくいかない。

講義終了後の懇親会にも、杉澤氏はご参加くださいました。