
■中国の取り組み
中国が今発展している理由は二つある。一つ目は外の資源を活用していることである。世界中に出ていった優秀な留学生を帰国させるために、都市ごとに、起業のサポート体制を整え、海外で学んだ人的資源を活用しようとしている。人材の競争が始まれば本物の発展といえる。また海外から資金を取り込むための体制を整えている。自国の金を使うことなく外資を用いて発展しているのである。二つ目は道州制を取り入れてことである。それぞれの都市が中央政府の指図を受けず、独自に外資を得て活用しているのだ。
その反面、日本は中央集権でありながら、外資も入ってこないから停滞から抜け出せないのだ。外から資金を得ないで、未来の国民から税金として資金を集めようとする。繁栄を世界から呼び込みという方程式から取り残されてしまっているのだ。
■BPO
一人の人間が地域国家論を理解すると経済も変わっていく。デルができてオースティンは発展しているし、マイクロソフトやスターバックスのあるシアトルも同様だ。インドではひとりの男が世界に向けて発信してアメリカの企業を誘致した。ここでひとつ重要なのがBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)という考え方だ。今世界で最大の成長産業である。別の言い方をすれば、企業が社員によって事業されているという概念が変わるのだ。これをクロスボーダーで行うことにより、人件費の安い地域で間接業務を行うことができる。さらに営業時間という概念も変わり24時間対応が可能になってくる。このような背景があり、インドなどが発展している要因にもなっている。
ここ数年のボーダレス経済への変革により会社というものが変化しているが、日本では会社の変革でリストラぐらいしかやってこなかった。世界の一流企業は業務をバラバラにして海外に分担している。
■フレームワークを叩き壊す
マイケルポーターのバリューチェーンをデル・シスコは全く反映したモデルではない。過去の理論を学ぶことは教養として重要である。しかし、それを用いるだけでは、現代ではうまくいくようなビジネスモデルは創り出せない。それをいかに叩き壊してビジネスを行うかが重要である。今世界で成功している企業(デル、シスコ、グーグル)はこれまでのビジネスシステムを打ち壊して成功している。そのような企業を研究し、そこから感覚として、その成功要因を掴むことが必要だ。グーグル時代の現代ではそれが誰にでも簡単にできる状況にある。そのような思考を寝ても覚めても行わないと、つまらない事業計画になってしまう。