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Topics ファンケルの成功要因(2001-01-18)
42-1[1].jpg 第10期 コアコースコアプログラムA
ファンケルの成功要因
池森賢二(株式会社ファンケル 代表取締役)
2001年1月18日(木) 19:00-21:00

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■一つの事業は永遠ではない。
事業というのはマイナスのエネルギーを常にもっている。
マイナスのエネルギーを上向きのエネルギーに変えていくには相当激しい闘志、やる気をぶつけていかなければ事業は続いていかない。次から次へと事業を立ち上げていくことでそれを維持している。一つの商品の市場が成熟していく段階で次のビジネスを立ち上げていく。
 私の経験では成功確率は35%。失敗確率は65%。野球選手にたとえるなら相当なバッターだと思う。これまで20年で600億の売り上げる企業になったのはその「現状維持していれば倒産の方向に向かっていく」という考えが頭の中にこびり付いているから次から次へとビジネスを立ち上げ、成功するよう踏ん張ってきたんだ。

■「健康食品」をはじめるきっかけは口内炎。。
実は私は口内炎がひどい。ビタミンB群を多く含むローヤルゼリーがいいと聞き、試してみると、これはすばらしい。しかしやはり高い。そうこうしているうちにアメリカへ行く機会があった。そこで見つけた商品は日本と比べて圧倒的に安い。「日本はなぜこんなに高いんだろう?」と疑問に思った。実は日本は桐の箱に入れて売り出している。これは私の正義感で許せない。日本の健康食品は高すぎる。日本人の食生活は理想的なものだと国際的に評価されていたが今では、味がよければよいという生活に変化してきた。そのため健康食品はが絶対必要だ。そこで原料を購入、工場も作っていっきに販売を開始した。健康食品を国際並みの価格で販売したいとの願いから、「健康食品価格破壊。」と銘打った。
 始のうちは「いんちき!」とか「うどん粉で増量している。」という有りもしない噂を流された。それはそれまでの常識ではローヤルゼリーが2400円で売れるはずがないと考えられたからだ。社員からも「価格を5000円にしてくれれば必ず売れるようになるはず」といわれたが、それでは利益をとりすぎだ。他社が値下げしてきたら我が社のも売れるようになるはずだと踏んだ。下がるまではこれで(¥2,400)我慢していけと指示した。そして結局他社が下げ始めたら急激に売れ始めた。

■新規事業に振り向ける資金
新しい事業に振り向けるお金を頭の中で常に意識している。経常利益を25%上げるとするならば、10%くらいは常に新しい事業に振り向ける様に考えている。そして当社が健康食品に初年度つぎ込んだのは15億。それはファンケルが対前年比で70%程度できわめて順調に伸びている時期だった。
 社員からは「あえて健康食品をなぜやるのか?健康食品は口から入れるものだ。万が一それを飲んだ人に何かあったらどうするんだ。。そんなリスクを負ってまで今のファンケルがやる必要があるのか?」と相当反対された。ただ、新しい事業をはじめなければ企業の成功はないと考えている。それは創業当初から一貫して考え方だ。新規事業に振り向けるお金は実験。命取りにはならないが大勢には影響しないお金。
 そして健康食品は4月にスタートして12月に短月黒字になった。しかし短黒にする必要はないから、利益の全てを広告に使い切った。そしてあっという間に健康食品のTOPに成ってしまった。経営に対する一つの度胸というのがある程度あったと思う。それはメリハリをつけるということ。撤退をする勇気と「これは!」と思ったらとことんそれを貫いていく。企業というのはそれを両方持ち合わせてなければ成らない。今後もそれを貫いていきたい。


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