第12期 コアコースコアプログラムA
イー・アクセス株式会社 代表取締役社長 千本倖生氏
2001年11月15日(木) 19:00-21:00
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「人」をいかす経営の真髄に迫る!
電電公社、京セラを経て、1984 年第二電電(株)設立に共同経営者として参画、同社副社長などを歴任。現在はイー・アクセスを設立し、多忙な毎日を過ごしている。日本のベンチャービジネスの隆盛に喜ぶ一方、コーポレート・ガバナンスの脆弱さを指摘し真のベンチャービジネスのあり方を説く。ベンチャービジネスが軌道に乗る瞬間。至福の時。その瞬間をDDIで体験した千本氏には、イー・アクセスの未来図がパノラマのように見えているという。千本氏の視点を共有し、ベンチャービジネスに必要な起業家のあり方を考える
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■人生における3度のチャンス
人生の中には3度、どんな人にも神様はチャンスを与えてくれる。掴み損ねたらあとから追いかけても全然ダメ。この3度のチャンスをどのように掴むかを心がけている人は少なくとも二十歳過ぎからリタイアするまでに、平等に3度のチャンスがある。だけど大部分の人は怖がったり、周到に準備しなかったり、タイミングを逃しているわけです。僕の場合は、30歳後半でNTTの何千人の部長のポストを捨てて、稲盛さんと2人でDDIを作った。ものすごくハイリスクだったけど、必ず民営化が起こる、NTTに対抗する会社は許されるはずだという読みに賭けて飛び出した。稲盛さんという経営の師がいてOJTで一生懸命教えてもらった。自ら会社を起こすことが、それがどれほど苦しいことか、だけどどれほど面白いことか・・・今も鮮やかに覚えている。アントレプレナーはあらゆることを知らないといけないから、人事からマーケティング、戦略までバックアップなしに一人で立ってしなければいけない。DDIを作ったことで、自分の人生、経営の振幅が会社員時代20くらいだったのが100くらいになった。100倍楽しくなった。時代の変化を人より1歩先に気付く。アントレプレナーには、運とか、努力の手を離れてどうしてもコントロールできない部分があるけど、本当にがんばっている人にはどこかで展開するチャンスがある。時代のそよ風を額に感じた時に、アクションする。打つと決めたら徹底的に打つ、怖がってはダメ。果敢に突進する。参入の入り口、Window of entrance は6ヶ月しかない。即座に開いてすぐ閉じる。ぱっと開いたらすぐ参入する。常に周到にマーケティングして勉強して、飛び込む勇気と力がないとだめですね。
■イー・アクセスはロールモデル
資本金は、僕らが株主から投資として預かっているお金でもらったお金じゃない。僕らは大変なお金を預かって、このお金をもっとも効率よくきちっと節減して使って、もっともリターンがいい形で返すために、「マネージメント」と「チーム」として委託を受けているプロフェッショナル集団なわけです。日本の場合は、社長が基本的にオールマイティになってしまい、すべてを決めてしまう。社長に決められてようやく取締役になった人が、社長に文句は言えないでしょう。それは、ガバナンスのない組織です。僕らは常に外部の取締役からウオッチされているから、だから極めていつも透明に振舞っていなければいけない。「このお金はこういったことにしか使いません」、「この目標に対して毎月これだけのエクスペンスを、売上はここまで行きました」と克明に報告されるわけ。そういうしくみがガバナンス。日本の会社はまたくガバナンスのない”株式会社もどき”でしかない。ちょっと厳しいことを言うけど、これはグローバルな目から見たらまったく正しいこと。
■ベンチャーが成功するためには
最大のポイントは、いかに優れた経営チームを作れるか。経営者じゃなくて経営チーム。起業するにあたってアイデアとかコンセプトは必須条件なんだけど、成功するための90%の要件じゃない。経営陣をいかに編成するかは僕の何十年かの経験で得た経営の魂であり結晶です。その経営陣ていうのは、単に寄せ集めではなく結束したチームワーク。いかに優秀でも一匹狼で皆と上手くいかない人は、僕は経営陣から排除する。それからお互いに対して誠実でないといけない。そして運命共同体だから、長期的にコミットできる人でないと。また、強烈な意思を持ってそれを持続しなきゃいけないから、精神的、肉体的な強さが必要。それから、97%は厳しくハードに利益を追求するが、どこか数パーセントに 美しいこころ、世の中の役に立つ、どこに出しても恥ずかしくないと思う原点がない会社や事業は必ず失敗する。金だけ追いかけると、絶対多くのラッキーさや運を呼び込まない。青臭いけれど、”美しい心・純粋な心・済んだ目” を持って、自分が安心してこの世を終わるときに、「これは俺がやった、世の中がいい方に向かうように貢献した」と胸を張って言えることを持ってないと、神様からいい運はやってきません。
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