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孫正義との役割分担
ファイナンスに関する限り、私が全権を持って全ての判断している。彼が口をだすことは全くない。これはある意味では意図的にやっている。例えば、孫さんは私以上に深くナスダックに関わっているが、お手盛りでソフトバンクインベストメントが出資した事業が上手くナスダックに上場できるとか、そういう風に見られてはいけない。孫さんはあおぞら銀行の役員もしているが、そことベンチャー企業とがつるんでうまいことお金を貸すような機関銀行になってはいけない。ソフトバンク本体とソフトバンクファイナンスはファイアーウォールをビシット立てて分けてやっている。私と孫さんの関係といえば、私は孫正義に一番”No”を多く言った男です。Yesを言った数よりNoを言った事の方がずっと多い。わたしは、自分の思うこと、主義主張、立場はいつも明確にしている。対、孫さんでもそうです。そういう生き方を自ら好んでやっている。私は、孫さんの素晴らしいところ、事業家として天才的なところを認めている。彼も僕という人間を認めて、これまで二人三脚で色々な事業メイキングをやってきた。孫さんは、事業家としてはすばらしいが、相場の見方を知らない。投資っていうのは、僕みたいに相場の世界を長いこと経験して、浮き沈みを見て、ある種の自分の相場の見方、哲学というものを作り上げてその中でびしっとした判断を下せる人でないと上手くいかない。世の中では、孫さんと僕がえらい戦争してるだの仲が悪いだのと新聞やマスコミで言われているが、お互いに敬意を示し共に同志として戦っているんです。
■人材教育、人材育成について
これは、僕がエネルギーをけっこう割き、頭を抱えていることです。人間というのはある程度生まれ持った能力の差はあるがそれは微々たるもので、一番大切なのは「人間としてどうか」ということです。どんな能力が優秀な人がいても、その人が人が悪い人であれば普通の能力で人の良い人間を取りたい。それを見分けるために僕は最後必ず全て面接をしているんです。育て方に関しては、僕はよく本を書いているがそれは印税のためではなく、名誉欲でもなく、従業員、役員、僕と一緒に仕事をしている人全てに一番読んで欲しいから忙しい中で書いている。もちろんIRも大切だけど、僕の考えをきちっと理解してもらうために書いているんです。