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第12期 コアコースコアプログラムA
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役社長 柳井正氏

2001年11月8日(木) 19:00-21:00

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未来の組み立て方を学べ! ユニクロの根源は柳井氏の成功へのあくなきこだわりだといえるだろう。氏の根源的な考え方を見ることで、ユニクロの戦略を紐解いて考えてみよう。既成の考え方にこだわることなく常に斬新な取り組みで業界を引っ張るユニクロスタイルを見詰め直す。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

講義の様子 ■商売はスポーツと同じ

私は商売をこういう風に考えます。「商売はスポーツと同じ」ではないかと。毎日同じ事をやっていたらものすごく上達する。例え、その人があまり能力がなくても毎日同じ事を練習すればものすごく上達すると思います。私たちの生産工場では一つの工場で年がら年中、フリースばかり作っているとか、ジーンズばっかり作っているとか、スウェットばっかり作っているとか、そういう工場ばっかりなんですよ。それも毎シーズン改良しながら作っていくので、当然ですけど、品質は上がっていきます。商売もそれと同じように一枚一枚積み重ねてやっていくということが一番大切なんではないかと思います。

■けなし言葉は「教科書通り」

我々の会社で一番のけなし言葉というのは「教科書とおり」とか、「常識どおり」ということなんです。これって、だめですよね。考えてないということですから。やっぱり能書きということにつながると思うんですよ。格言ばっかり言ってても何にも変わらない。能書きを言うよりも実行。皆さん何かこういう事業をやろうと考えられていると思うんですけど、全世界に何万人とか何十万人とか競争相手がいると思うんですよ。競争相手と差をつけるには人と違ったことを考えるということですよね。そしてもっと重要なことはそれを実行すると言うことなんですね。99%の人は、自分で他の人と違うことを考えているつもり。でも考えられてない。で、1%の人も考えていてもそれを実行しない。それでは起業は上手くいかないと思います。

■自分の評価は自分で出来ない

起業する人とか商売する人には理解しておいてもらいたいことがあります。「自分の評価は自分で出来ない」ということです。起業する人は自我が強いんで、ある意味では個人が強くていいかもしれないですが、ただ、自惚れの人が多いんですよ。僕は起業家って言うのは嫌いなんですよ(笑)。どうしてかといいますとなんか全部自分が正しいと思っている。自分だけがなんかものすごくの能力を持っている。運が良かっただけの人が非常に多い。特に商売、経営をやっていて気をつけなければいけないのは「評価はすべて他人がする」そういう風に思わなければいけないですね。自分で自分の評価をしたら絶対に失敗しますよ。失敗というのは大失敗をしないとわからないんですよ。頭のいい人ほど自惚れする人が多いんですよね。でもその評価と他人の自分に対する評価って言うのは全く違いますよ。そういうことを考えていないといけないんではないかと思います。

■「憧れ」という希少価値

【受講生からの質問】:ブランドのイメージというところでお聞きしますが、「憧れ」といったものをもっとユニクロ自体、もしくは商品に付加していくと価格競争に巻き込まれずに勝ち抜いていけると思いますがその点については如何、思いますか? 【回答】:我々のブランドでは無理だと思います。希少価値を追求するブランド、いわゆるファッションブランドでは可能かもしれないですが、でも我々はあらゆる人に着て頂きたいと思っているんですよ。「憧れる」とかそういうことではないんではないかと思います。だから我々のブランド戦略としてはむしろ食品ですよね。あるいは飲料とか歯磨きとか。もっと生活に密着した商品を販売するというブランド戦略じゃないとだめなんじゃないかと思っています。
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