![111-2[1].jpg](http://www.attackers-school.com/lecture/img/111-2[1].jpg)
■固定費はキャッシュを回して初めて金になる
世の中は固定費産業が多い。例えばホテル、3割の部屋が空いているとするなら、半額でも入ってもらったほうがいい。観覧車もそうで、ほとんどが空いている時間には半額でも乗ってもらったほうがキャッシュが入る。電気代は一緒なんだから、少しでもキャッシュが入るほうがいい。
そういう風にリアルタイムの電子チラシができるようになって、そばにいる人たちだけに「今きてくれたらいくら」と言えるようになったらすばらしい。こういった事業のリアルタイム化は何もコンシューマーだけでなく、機械、マシニングセンターがあって、今週は1日しか動いていない。あとの時間は使ってください、そうすると街全体ではその機械一つでOKになってくる。
そうすることで固定費に対する限界利益の寄与を最大化することができる。これは経営改善の最大の戦略だ。そのためにリアルタイムでプライシングをして、その人だけにその瞬間だけの価格にする。これができるのがユビキタス環境だ。
事業のリアルタイム化は大きなビジネスだ。ロンドンなんかでもラストミニッツドットコムなどすごく流行っている。これも、最後の瞬間だからできるというのもある。バーゲンのくせに、ビップ待遇ができる。今私も実験しているが、今は固定費産業が多いから、たくさんの事業機会がある。固定費というものは、キャッシュを回して初めて金になる。固定費がカバーされて残りが利益になるんだ。
■3種類の距離
距離とは非常に重要な概念だ。まず物理的な距離。これは1000kmは1000km、10kmは10kmだ。ところが時間距離というのがある。時間距離というのは、例えば東京から大阪に行くのと、神奈川の厚木、これが同じ距離なんだ。辿り着いたときには同じ時間がかかっている。これ以上早く行く方法はないかと思ったが、結局大阪のが近いんじゃないかと思うくらいだ。これは非常に重要。産業をやる上では時間距離はクリティカルに重要。
しかしその一方で、実は料金時間というのがあって、例えば千葉県から家一軒持ってくるのと、オーストラリアから家一軒持ってくるのとが一緒。同じ料金距離だ。東京から大阪のユニバーサルスタジオに行って2泊したら、ロサンゼルスの本場のユニバーサルスタジオの割引券と一緒だ。シーガイヤに2泊するなら、ハワイに行く方が安い。「わー、ハワイみたい」というのと、本物のハワイが料金距離が一緒。だからシーガイヤはつぶれたんです。
これからの時代、距離というものを何で図るか、これが大事になってくる。時間さえあれば、料金距離になります。時間がない人には時間距離が大切になる。今や物理的な距離は問題じゃないんだ。